アーキペラゴゼミ 豊島編

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アーキペラゴゼミ 豊島編

搬出完了直前、産廃処理現場をみてきました

2017年03月25日


豊島から高松へ帰る高速艇から、産廃処理現場を見ると西日が当たっていました。
3月18日の豊島ゼミは、有害産業廃棄物の搬出完了直前とあって
輸送トラックがつぎつぎと中間処理・梱包施設を出たり入ったりしていました。
中間処理した廃棄物をつみ、フェリーで直島へ運ぶのです。

建物の2階から掘削現場をみると、そこは整然とした発掘調査現場のようです。





住民てづくりの資料館「こころの資料館」から、『はぎ取り』がなくなっていました。
汚染濃度の高い有害物質を含むため、処理の対象とは聞いていました。
「語りつぐために必要じゃないか」と、豊島住民が保管した不法投棄の証拠です。
有害産業廃棄物の不法投棄断面に樹脂のりを吹き付けて、現場をそのまま見せる「はぎ取り」。
当時、廃棄物対策豊島住民会議(住民会議)には資金がすくなくて、
はぎ取り作成反対の声もあった中、語り継ぐために地球環境基金の助成を得て作りました。



「こころの資料館」で語られる豊島事件。
エピソードの一つに、不法投棄されたドラム缶を排出企業が撤去するというくだりがあります。
撤去を完了した排出企業の社長が
「(会社のイメージが悪くなるから)ドラム缶の写真をのけてください」と、住民会議に頼んできます。
当時、住民会議の議長を務めていた砂川三男さんは
「いや、のけません。のけん代わりに私は、良心的な会社であったということは視察者には伝えましょう」と返事をします。
そのエピソードを今、砂川さんとともにリーダーを務めた石井亨さんが語ります。

4月以降、豊島ゼミは形を変えて継続していきます。
またお知らせします。ぜひ、おつきあいください。
(Text:豊島ゼミコーディネーター 山下ナミ)



Reprot【リビングアート in 檀山】

2017年03月24日


くらしを考えるアート体験、【リビングアート in 檀山】のレポートです。
午後から日差しが見え、ため池に景色が反転。左手奥に「さいごの家」が見えます。



10時に家浦の交流センターに集合して、豊島1周からスタート。
甲生(こう)地区から檀山をながめ、潤沢な水をたたえた檀山の構造と石について
今日の講師、石井亨さんから聞きました。
続いて、 唐櫃(からと)地区にある清水。湧水をくんで、今日のお茶にします。
檀山山頂にある岡崎公園から、高松側を眺めました。



檀山の山頂にある「さいごの家」が今日の会場です。
戦後の国策であった檀山開拓の話を、ここに暮らした石井さんが語ります。
昨年夏に行われたリビングアートの様子を、企画協力者の橋爪さんが紹介。
いまの風景と昨年の様子をみながら、さらに開拓当時のくらしへ各々のまなざしを重ねます。

昼食は島のおかあさんがご厚意で作ってくださいました。
郷土料理の黒豆ごはんとごう汁。豊島でとれた野菜のサラダ4種、そしてケーキ。
おいしくて、おかわりをしながら会話がはずみます。

午後は開拓の斜面を歩いて、開墾した土地の広さや檀山の形状を見ました。
大王松とまつぼっくりが、あまりにも大きいのでびっくりです。
ぽつりぽつり、それぞれに感じたことを話し、ときに静かに眺める。
そんな特別なひとときを共有しました。

次回のご案内は、このブログに書きます。
(Text:豊島ゼミコーディネーター 山下ナミ)





3/18(土)、豊島ゼミ *終了しました

2017年03月05日


週末、高松から豊島へ向かう高速艇はほぼ満席。
春の観光シーズンがはじまろうとしています。
有害産業廃棄物処理の搬出完了期限を目前に控え、報道で豊島事件を目にする機会も増えました。
3月中は現場視察ができます。
4月以降の現場立ち入りはどうなるかわかりません。
再生スラグによる遊歩道の計画では、現場を眺めることができるようです。

豊島ゼミ、3月18日(土)に開講します。
不法投棄された有害産業廃棄物を処理する、この事業の性質とは?
完全無害化処理、リスクコミュニケーション、原状回復、そしてコスト。
豊島住民の闘いとはどういうものだったのでしょうか。
豊島ゼミの講師は、全国の産廃業者の勉強会から講演依頼を受けている
住民運動のリーダーのお一人、石井亨さんです。
公害調停の選定代表人でもあり、社会情勢やごみ問題を含めた豊島事件を話してくださいます。

(Text:豊島ゼミコーディネーター 山下ナミ)

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次回の豊島ゼミ

実施日 :2017年 3月 18日(土)
参加費 : 2,000円 (全て住民会議経費:資料代、バス代、ガイド料)
時 間 : 集合 10:00 豊島交流センター
     解散 12:30 同上

※ 高松-豊島のアクセスはこちらをご参考にどうぞ。
※ 豊島に前泊ならこちらをご覧ください。

■お申込方法■
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・参加者名
・電話番号(当日連絡が取れる携帯番号など)
・当日移動の場合、どの港から?
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を明記の上
3月 16 日(木)までに
◎NPO法人アーキペラゴ
TEL:087-813-1001
Mail:info@archipelago.or.jp
もしくはお申し込みフォームよりご連絡ください。

概要
http://www.archipelago.or.jp/outline/teshima-seminar.html


3/12(日) 暮らしを考えるアート【リビングアート in 檀山 】Vol.1 *終了しました

2017年02月26日


豊島で戦後の開拓入植の地となった檀山(だんやま)に、最後まで残り続けた一軒の家があります。そこに暮らした石井家の物語をたどりながら、暮らしとは何か、豊かな生のあり方とはどういうものかを考え、「人の暮らしそのものがアートだ!」と感じることに挑戦する、ちょっぴり体験型ゼミを開催します。

檀山の山頂に現在は廃屋となった「さいごの家」があります。
ゴルフ場開発、空港建設など檀山の開発計画から水源を守り、島の暮らしと営みを守ってきた象徴のような家です。
その家とその土地は、持続可能な生活を実践をしてきた人たちの結晶のような場であり、循環型自然環境のスモールモデルの場でもありました。

「さいごの家」に暮らした石井亨さんから、開拓の歴史や当時の様子を聞きながら、暮らしとは何か、豊かな生のあり方とはどういうものか、参加者みんなで考えてみたいと思います。
おひるごはんをみんなで作り、自然の中に身を置き、草を刈り、昼寝をし、共に語り合う時間を過ごします。そのこと自体が、一つのアート実践にもなるかもしれません。

さまざまな場所から、それぞれの歴史や想いを持った人たちが集い、この土地の歴史とかつての景観に、各々の《まなざし》を重ねて、そこで感じたことや考えたことを分かち合ってみる。そのサークルが、新たな景観(もう一つのまなざし)を生み出していくランドスケープアートになったらいいなと思っています。


◎豊島・檀山(だんやま)とは
豊島は、有害産業廃棄物の不法投棄事件をきっかけに全国から注目されている島ですが、もともと讃岐地方の離島の中では、珍しく水が豊かで自給自足が可能な島であり、自然の豊かさと共に生活を創造して生きてきた歴史があります。
そんな豊島のほぼ中央に位置する、標高300メートルの檀山(だんやま)があります。
山頂付近には樹齢100年から250年前後のスダジイ群生林があり、山の麓から湧き出る水は「唐櫃の清水」と呼ばれ、島の貴重な飲み水として、田畑を潤す水として、大切に使われています。
かつてこの場所は、戦後の食料不足から農地開拓の国策事業として実施された、檀山開拓団の人々によって拓かれた地でもありました。
それから71年後の現在、檀山に住む人はおらず、廃屋となった一軒の家が残っているだけです。
                               photo by Takehiro Morishima



企画協力者
■石井亨:豊島事件を率いたリーダーのひとり


■橋爪慧:東京造形大学造形学部 非常勤講師/映画を中心としたワークショップなどを多数開催する



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イベント概要
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開催日 2017年3月12日(日)※荒天中止
時 間 10:00集合(豊島唐櫃港、家浦港)~16:00解散(豊島唐櫃港、家浦港)
定 員 大人10名 *子どもの参加歓迎
参加費 3,500円(資料代、昼食代、体験代含む) / 子ども500円
最低催行人数 大人6名

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スケジュール
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10:00 集合(豊島唐櫃港、家浦港)
    豊島を1周して豊島を知る
    豊島事件のこと、各集落のこと、瀬戸芸のこと、唐櫃の清水のこと、棚田のことなど
11:00 檀山開拓団の歴史と暮らし
    石井家周辺を歩いて農業や養鶏業で暮らしていたころを想像する
    かつての暮らしをそのままに、自らの手でまた草刈機を使って少しずつ草を刈りながら、
    今後この場所がどんなふうになったらいいか想像してみる
12:30 おひるごはんづくり  
食事の片付け、使った道具の手入れ
まなざしの対話(檀山から人間の生き方・暮らし方を考える)または自由に昼寝/野鳥観察/
    野草摘み/読書などからランドスケープアートを考える
16:00 解散(豊島唐櫃港、家浦港)

■持ち物
長靴、手袋(農作業用)、タオル(汗ふき用など)、飲み物(水筒が望ましい)
天候対策グッズ(日よけ・雨具など)

■服装
動きやすい服装(背の高い草の間を歩けるように長袖・長ズボンの着用をお勧めします)
スニーカーもしくは長靴

■興味のある方に…
自然の中で何かを感じてみたい
豊島に興味がある
循環型自然環境のスモールモデルを知りたい
サスティナブルな生活を実践したい
土地づくりや暮らしづくりを芸術表現(アートリビング)として実践的に考えていきたい
自分の暮らし方を変えたい

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※ 高松-豊島のアクセスはこちらをご参考にどうぞ。
※ 豊島に前泊ならこちらをご覧ください。

■お申込方法■
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・3/12(日) 暮らしを考えるアート【リビングアート in 檀山 】Vol.1
・参加者名
・電話番号(当日連絡が取れる携帯番号など)
・当日移動の場合、どの港から?
————————————————————
を明記の上
3月 9日(木)までに
◎NPO法人アーキペラゴ
TEL:087-813-1001
Mail:info@archipelago.or.jp
もしくはお申し込みフォームより
3/12(日) 暮らしを考えるアート【リビングアート in 檀山 】Vol.1 と明記の上、ご連絡ください。

(Text:豊島ゼミコーディネーター 山下ナミ)


2/26(日)、豊島ゼミ *終了しました

2017年02月10日

写真は、高松から豊島(てしま/瀬戸内海)へ向かう高速艇から見える風景です。
豊島の西海岸、シルエットのくぼみが搬出現場です。
ここは工事現場ではなく、石を切り出しているわけでもなく、豊島事件の現場です。

1/30、「スラグを埋めたてる意向。豊島の公害調停条項に抵触しないと考える」と
香川県知事が発言しました。
この波紋は大きくて、2/4に豊島で行われた「第38回豊島廃棄物処理協議会」は開始早々から紛糾しました。
香川県知事発言「スラグの埋め立てについて」が議題にもりこまれていないのです。
豊島住民から抗議の声があがります。
豊島公民館の2階会場は、流れにかたずを飲む住民でいっぱいです。


産廃の持ち込みを香川県が許可したのは、形式的脱法行為でした。
いかようにも解釈できる表現で、問題をあいまいにして解決を長引かせた記録があります。
豊島の有害産業廃棄物処理は、豊島住民と香川県だけの問題でしょうか。
香川県の問題発言と豊島住民の猛反発について、疑問を感じたでしょうか。

豊島ゼミでは、この処理事業の最終現場をみながら、なぜ豊島事件はおきたのか、豊島事件の当事者から聞きます。
講師は住民運動のリーダーのお一人、石井亨さんです。
廃棄物処理事業の性質と意味、豊島事件の課題をそれぞれに感じていただけたらと思います。

(Text:豊島ゼミコーディネーター 山下ナミ)

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次回の豊島ゼミ

実施日 :2017年 2月 26日(日)
参加費 : 2,000円 (全て住民会議経費:資料代、バス代、ガイド料)
時 間 : 集合 10:30 豊島交流センター
     解散 12:30 同上

※ 高松-豊島のアクセスはこちらをご参考にどうぞ。
※ 豊島に前泊ならこちらをご覧ください。

■お申込方法■
————————————————————
・参加者名
・電話番号(当日連絡が取れる携帯番号など)
・当日移動の場合、どの港から?
————————————————————
を明記の上
2月 23 日(木)までに
◎NPO法人アーキペラゴ
TEL:087-813-1001
Mail:info@archipelago.or.jp
もしくはお申し込みフォームよりご連絡ください。

概要
http://www.archipelago.or.jp/outline/teshima-seminar.html