アーキペラゴゼミ 豊島編

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アーキペラゴゼミ 豊島編

アースディかがわin豊島のレポートです

2014年05月30日


豊島ゼミのブログですが、ミニレポートです。
* * *
豊島(土庄町)で環境問題を考えるイベント
「アースディかがわin豊島」が5月25日に開催されました。

18回目となる2014年は、早朝海岸清掃のあと
参加者全員で不法投棄現場を見学しました。
人数が多いため2班にわかれて、県の処理施設と「こころの資料館」へ。
廃棄物対策豊島住民会議による現場ガイドには、
豊島ゼミの講師 砂川三男さん(86)も登場。

参加者は小学生を含む家族連れや大人のグループ。
「一度、砂川さんのお話を聞きたいと思っていたのでよかったです」
「こんなことがあったなんて県民なのに知りませんでした」
「テレビ報道の記憶がこの豊島だったなんて」
という感想が寄せられました。

午後からは、海岸で生物調査やビーチコーミング、豊島探索、探鳥会、環境展示へと
思いおもいに過ごしました。
島のおかあさんが握った黒豆おにぎりの販売や豊島の味を楽しむオリーブcafeもあり、
自然に触れて未来あるくらしを考える1日になりました。

(テキスト:アースディかがわin豊島実行委員会 山下ナミ)


県の処理施設から「こころの資料館」へ歩いていきます


オリーブの花が咲く6月の豊島ゼミ

2014年05月13日


オリーブの花が間もなく咲きそうです。
初夏の豊島は、海と空と新緑を風が抜けていきます。

不法投棄現場へ通じる未舗装の道沿いに、オリーブ畑があります。
「豊島から緑を」と書かれた記念碑は、中坊弁護士の言葉です。
なぜここにオリーブ畑があって、記念碑があるのでしょうか。

今年は、瀬戸内海国定公園指定80周年。
このオリーブ畑が広がるところを含め、不法投棄された場所は
瀬戸内海国立公園です。
風光明媚な国立公園内に、個人が有害産業廃棄物を持ち込んだことから
豊島事件は引き起こされました。

いま、不法投棄で破壊された国立公園の原状回復をめざして
瀬戸内オリーブ基金が活動しています。

豊島ゼミでは、オリーブ畑と記念碑のこと、
NPO法人瀬戸内オリーブ基金設立のいきさつもわかります。
講師の廃棄物対策住民会議 元議長 砂川三男さん(86)は
ことの発端から今に至るまで、
見たもの 感じたもの してきたことを語ってくださいます。

当事者から聞く豊島問題、中学生も参加しています。
(Text:コーディネーター 山下ナミ)

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次回の豊島ゼミ

実施日 :2014年6月14日(土)
参加費 : 2,000円 (全て住民会議経費:資料代、バス代、ガイド料)
時 間 : 集合 10:00 豊島家浦港桟橋 
     解散 12:30 同上

※ 高松港発9:07の高速艇が便利です。宇野港からの直近の便は8:55着になりますので、
  家浦港の豊島交流センター等でお待ちください。
※ 帰路は家浦港 15:10発→高松港16:00着、家浦港17:20発→高松港17:55着があります。
※ 事情により講師が代わる場合もありますことをご了承ください。

※ 高松-豊島のアクセスはこちらをご参考にどうぞ。

※ 豊島に前泊されたい方は民泊がおすすめです。
       
■お申込方法■
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・参加者名
・電話番号(当日連絡が取れる携帯番号など)
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を明記の上
6月12日(木)までに
◎NPO法人アーキペラゴ 
TEL:087-811-7707  
Mail:info@archipelago.or.jp 
もしくはお申し込みフォームより
ご連絡ください。



5月は豊島ゼミの代わりにレポートです

2014年05月03日


中坊先生が亡くなって1年、豊島公民館で中坊先生を偲ぶ会が行われました。

豊島の産業廃棄物不法投棄問題で、住民側の弁護団長を務めた中坊公平弁護士。
住民549名が名を連ねた1993年の公害調停申請に始まり、
2000年の調停成立へと導いた中坊先生の思い出が、
島の皆さんや弁護団の先生方から語られました。

90年代の映像が流れ、ゴミの上を歩く中坊先生、うずたかく積もった有害産業廃棄物。
豊島ゼミで聞いていた事件の内容が、
語る人の心情をのせてそれぞれ強く響きます。
当事者から聞く豊島事件、一人ひとりに胸のうちがあるのです。

終わってはいない。
産廃の処理状況は73.4%(201年3月末)、汚染土壌の処理、水処理の環境基準と
県が行う事業を鋭くみつめている砂川三男さん(86)は
「我々はこれから何をしていくのか。
600人の涙はどういうことであったのでしょうか。
それを忘れることなく、運動を続けていくことが課せられた荷物」と
会の最後に静かに語りました。

「住民運動は親の世代のことでなく、島に暮らす自分たちのこと。
子どもたちへ豊島をつないでいくのがこれからの仕事…」
会場からそう語る発言があり、力強い余韻を残しました。

豊島事件をリアルに体験していなくても、これからのことは自分たちのこと。
いま、私が住むここでのこと。

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5月は中坊先生を偲ぶ会のレポートを載せました。
コーディネーターの都合により5月はゼミを休みます。
次回の豊島ゼミは6月に行います。

5/25(日)アースディかがわin豊島で、不法投棄現場を見学します。
(Text:コーディネーター 山下ナミ)