アーキペラゴゼミ 豊島編

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アーキペラゴゼミ 豊島編

【豊島・檀山ゼミ特別クラス】小さな暮らしを守るための小さな合宿 2019/ 6/22(土)開講  *終了しました

[参加者募集] 2019年05月04日



参加多数のため募集は終了しました。またのご参加をお待ちしております。2019-6-11
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6月6日という日を、豊島(てしま)の人はどれほどの思いで迎えたでしょうか。
2000年6月6日、公害調停成立
「怨念から希望へ 第2第3の豊島をつくらない」

「第2・第3の豊島をつくらないために、一生懸命運動してきたことが本当は、そのように今もなっているんでしょうか。
私たちは今、振り返り公害調停の原点に立って、こんなに悲しい出来事が起きないために、今後も精一杯、頑張って行きたいと思います」
(豊かさを問う2 ー調停成立5周年をむかえてー豊島事件の記録/廃棄物対策豊島住民会議 P26より引用 兒島晴敏さんの言葉)


瀬戸内の島に、世界に類のない環境と学びの島があります。
有害産業廃棄物の不法投棄事件が起こった、豊島です。
住民が廃棄物の撤去等を求めた公害調停は、2000年に合意文書に調印、調停が成立しました。
香川県による撤去と原状回復が決まり、事業は現在も続いています。


産廃の処分場は、視察できます。
どれほどの不法投棄だったのか、どうやって不法投棄を止めることができたのか、住民への健康被害と風評による実害、そこからどのように豊島の人は歩みを進めてきたのか。
住民運動の展開と法律の制定、リスクコミュニケーション、前例のない廃棄物処理。
豊島事件住民運動のリーダーのお一人から話をきく豊島ゼミを開講します。

いつもの産廃視察に加え、今回は住民運動に関連のある場所を歩きながら、当時の様子にまなざしを重ねたいと思います。
講師は石井亨さんです。
公害調停の選定代表人であり、ごみからメガソーラー問題まで豊島に起こっていることを暮らしに照らして投げかけていきます。
ここまでが午前の部、【豊島ゼミ】。


豊島産業廃棄物不法投棄現場。撤去完了と言われた後も廃棄物等は見つかっています


昼食をはさんで午後からは【檀山ゼミ】です。

場所を、豊島で戦後の開拓入植の地となった檀山(だんやま)に移して開講します。
檀山の山頂に現在は廃屋となった「さいごの家」があります。
ゴルフ場開発、空港建設など檀山の開発計画から水源を守り、島の暮らしと営みを守ってきた象徴のような家です。
その家とその土地は、持続可能な生活を実践をしてきた人たちの結晶のような場であり、循環型自然環境のスモールモデルの場でもありました。

「さいごの家」に暮らした石井亨さんから、開拓の歴史や当時の様子を聞きます。
今回は、ドキュメンタリー・リーディング(本の一節をその場所で読む)を行います。
テキストは、もう「ゴミの島」と言わせない
豊島産廃不法投棄、終わりなき闘い
 (著者:石井 亨/出版社:藤原書店)
暮らしとは何か、豊かな生のあり方とはどういうものか。
午前中の産廃視察で見たこと感じたことを、午後の檀山で語り合えたらと思います。

夜の部もあります。
自分の町の公害問題について話したり、映画「まなざしのリレー」鑑賞など、企画協力のお二人と石井さんを交えてフリートークです。
豊島に1泊される方は、翌日の檀山での作業(草刈りやテーブル作りなど)も体験できます。

企画協力者■「FINAL HOME PROJECT」
高橋 直治 (Naoharu Takahashi)さん:東京造形大学准教授/川部 良太(Kawabe Ryota)さん:東京造形大学助教/

◎豊島・檀山(だんやま)とは
豊島のほぼ中央に位置する、標高300メートルの檀山(だんやま)。
山頂付近には樹齢100年から250年前後のスダジイ群生林があり、山の麓から湧き出る水は「唐櫃の清水」と呼ばれ、島の貴重な飲み水として、田畑を潤す水として、大切に使われています。
かつてこの場所は、戦後の食料不足から農地開拓の国策事業として実施された、檀山開拓団の人々によって拓かれた地でもありました。
現在、檀山に住む人はおらず、廃屋となった「さいごの家」が残っているだけです。


檀山にある「さいごの家」(一般公開していません。2019夏、数日間一般公開します)。 ◾️「FINAL HOME PROJECT」とは 香川県豊島の檀山頂上の戦後開拓団の最後の家である石井家とその景観とその暮らしを再現、保存し、未来の「人間の暮らし」を考え、共創していけるエンカウンター・スペースへと再起動を目指すリヴィング・アート・プロジェクト。


書評、朝⽇新聞掲載:2018年06月16日。評者:寺尾紗穂さん。


(Text:豊島ゼミコーディネーター 山下ナミ)

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豊島・檀山ゼミ特別クラス
「小さな暮らしを守るための小さな合宿」


実施日 :2019年 6月 22日(土)  
参加費 : 5,000円 (住民会議経費2000円/資料代含む)
     選択参加もできます。
     午前の部【豊島ゼミ】参加費3,000円、午後の部【檀山ゼミ】参加費2,000円

時 間 : 集合 10:00 豊島交流センター
     解散 17:00 同上

内 容: 10:00 【豊島ゼミ】産廃視察
     関連場所を歩き、産廃処理跡地を眺め、水処理などの続く課題を視察
     移動は住民会議の車です
     12:30 昼食 / 食堂101号室 *実費(参加費には含まれていません)
     15:30【檀山ゼミ】
     石井さんによるドキュメンタリー・リーディング(本の一節をその場所で読む)

人 数: 最低催行人数3人


■お申込方法■
参加多数のため募集は終了しました。
またのご参加をお待ちしております。2019-6-11

◎NPO法人アーキペラゴ
TEL:087-813-1001
Mail:info@archipelago.or.jp
もしくはお申し込みフォームよりご連絡ください。

概要
http://www.archipelago.or.jp/outline/teshima-seminar.html


住民手作りの「こころの資料館」(写真左)、その入り口に4月、スミレが咲いていました。写真左の奥、見えませんが、密閉型のダンプカーを積む専用船の架設桟橋が今も残っています。



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