アーキペラゴゼミ 豊島編

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アーキペラゴゼミ 豊島編

当事者から豊島事件を聞く 9/10(土) *終了しました

2016年09月04日


「水ヶ浦でようく遊んだで。
砂浜があって、いちじくの木があって、友達が
“みっちゃん、いちじく食うてまっちょれ”というくらい、
登って採るような大きな木だったな。

家は3~4軒、豚小屋がぎょうさんあった。
日用品の店しよったと聞くけど、もう人はおらなんだな。
船が潮待ちするので集まってきて買うんじゃと、聞いたことがある」


豊島事件の現場は、島の西端に位置する水ヶ浦と呼ばれるところです。
住民運動を率いたリーダーの一人、砂川三男さん(88)は
その近くに住んでいました(上記写真)。
昭和10年前後、砂川少年の頃、水ヶ浦は
きれいな弓型の砂浜だったそうです。


「豊島事件の問題を起こした人の親が、ここの砂をとって大阪へ売りました。
ガラスの原料になったんです。
私が子どもの頃、もっこで担いで10トンか20トンの木船へ積んで
大阪へ運びよったから、この海岸が後退するのがわかりにくかったですけど、
のちに機械化してどんどん採ったもんですから、
この海岸が昭和41年には140メーター(m)後退しました。
いわゆる海岸の砂が無くなってしもうたんです」

豊島事件の発端は1975年。
なにが起こって、豊島住民はどうたたかってきたか。
そして、この土地は今どうなっているか。
ぜひ見て、当事者から聞いていただきたいので、
来年の3月まで毎月豊島ゼミを開講します。

講師は、住民運動を率いた長老の意思を継ぐ一人、
石井亨さんです。



「未来の森」
~豊島事件から地方議会へ この国の姿が見えてきた~
2007年刊
発行:農事組合法人てしまむら
著者:石井とおる

アーキペラゴ、ルビー商會で購入できます。

(Text:豊島ゼミコーディネーター 山下ナミ)

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次回の豊島ゼミ

実施日 : 2016年 9月10日(土)
参加費 : 2,000円 (全て住民会議経費:資料代、バス代、ガイド料)
時 間 : 集合 9:40 豊島交流センター 
     解散 12:30 同上

※ 【豊島行き】
  高松発 9:02→家浦着9:37
  宇野発 8:40→家浦発9:05
  土庄発 8:40→家浦発9:30
※ 【帰り】
  家浦発 15:10、17:20→高松着15:14、17:55
  家浦発 12:30、16:25→宇野発12:55、16:50 ほか
  家浦発 13:50、16:05→土庄着14:25、16:54 ほか

※ 事情により講師が代わる場合もありますことをご了承ください。

※ 高松-豊島のアクセスはこちらをご参考にどうぞ。

※ 豊島に前泊ならこちらをご覧ください。されたい方は民泊がおすすめです。

       
■お申込方法■
------------------------------------------------------------
・参加者名
・電話番号(当日連絡が取れる携帯番号など)
・当日移動の場合、どの港から?
------------------------------------------------------------
を明記の上
9月 8日(木)までに
◎NPO法人アーキペラゴ 
TEL:087-813-1001
Mail:info@archipelago.or.jp 
もしくはお申し込みフォームよりご連絡ください。


概要
http://www.archipelago.or.jp/outline/teshima-seminar.html



9/10(土)豊島ゼミ、開講します *終了しました

2016年08月31日


次回の豊島ゼミ

実施日 :2016年 9月10日(土)
参加費 : 2,000円 (全て住民会議経費:資料代、バス代、ガイド料)
時 間 : 集合 9:40 豊島交流センター 
     解散 12:30 同上

※ 事情により講師が代わる場合もありますことをご了承ください。

※ 高松-豊島のアクセスはこちらをご参考にどうぞ。

※ 豊島に前泊ならこちらをご覧ください。されたい方は民泊がおすすめです。

       
■お申込方法■
------------------------------------------------------------
・参加者名
・電話番号(当日連絡が取れる携帯番号など)
・当日移動の場合、どの港から?
------------------------------------------------------------
を明記の上
9月 8日(木)までに
◎NPO法人アーキペラゴ 
TEL:087-813-1001
Mail:info@archipelago.or.jp 
もしくはお申し込みフォームよりご連絡ください。


概要
http://www.archipelago.or.jp/outline/teshima-seminar.html


火曜日は豊島日和 *終了しました

2016年08月25日


火曜日の午後、高松から豊島へ行きました。
高速艇に乗る人はまばらで、瀬戸内国際芸術祭期間中とはいえ
豊島美術館が休館の日は整理券も行列もなしで行けます。

関東は台風による大雨の時で、私のスマホには
実家エリアの防災情報が続々と入ってくるのに、
瀬戸内海は穏やかで、くっきりとした夏の空模様です。



通りすぎた島の景色の中に、桟橋の船やトラックが並んでいたことを
気にとめた人はいたでしょうか。

赤い屋根の建物と削られた山肌を見て、島の産業かな? 
何の工事かな?と思う人はいたかもしれません。

豊島では不法投棄された廃棄物の処理事業が進んでいます。
世界に類のない完全無害化処理。
そして、同じく前例のない原状回復。
豊島住民が一体となって闘ってきた歴史が続いています。



有害産業廃棄物が不法投棄された、日本最大級の豊島事件。
中坊公平(故)弁護団長による豊島事件の記述は
「私の事件簿」ほかに書かれています。

ここに3冊の単行本があります。
マスコミが豊島事件を追いかけた「ゴミが降る島」
(写真左 1999年/日本経済新聞社)、
住民側弁護団の弁護士が綴った「豊島 産業廃棄物不法投棄事件」
(写真右 2001年/日本評論社)。



そして、当事者である住民が書いた「未来の森」2007年刊。
著書の石井とおるさんは、住民運動の組織「廃棄物対策豊島住民会議」
のリーダーの一人であり、いまも処理の現状に立ち会っています。

豊島ゼミでは、石井さんに豊島事件とはどういうものか、
環境問題と住民自治の両面から話していただきます。
足元にあるのは過去ではなく、今をへて続く未来への負債です。

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豊島ゼミの講師、石井さんの著書「未来の森」
「豊島事件から地方議会へ この国の姿が見えてきた」

発行:農事組合法人てしまむら
著者:石井とおる
値段:830円
アーキペラゴ、ルビー商會、サヌキの了見で取り扱い中。

(Text:豊島ゼミコーディネーター 山下ナミ)

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次回の豊島ゼミ

実施日 :2016年 8月30日(火)
参加費 : 2,000円 (全て住民会議経費:資料代、バス代、ガイド料)
時 間 : 集合 13:50 豊島交流センター 
     解散 16:15 同上

※ 火曜日は豊島美術館などが休館のため、高松ー豊島の高速艇のダイヤが変わります。
  【行き】
  高松港発 13:05の高速艇が便利です。宇野港発 13:25の高速艇があります。
  土庄港からご参加の場合、集合時間は調整します。
※ 【帰り】
  家浦港 17:20発→高松港 17:55着
  家浦港 16:25発→宇野港 16:50着
  家浦港 17:55発→土庄港 18:30着
※ 事情により講師が代わる場合もありますことをご了承ください。

※ 高松-豊島のアクセスはこちらをご参考にどうぞ。

※ 豊島に前泊ならこちらをご覧ください。されたい方は民泊がおすすめです。

       
■お申込方法■
------------------------------------------------------------
・参加者名
・電話番号(当日連絡が取れる携帯番号など)
・当日移動の場合、どの港から?
------------------------------------------------------------
を明記の上
8月 25日(木)までに
◎NPO法人アーキペラゴ 
TEL:087-813-1001
Mail:info@archipelago.or.jp 
もしくはお申し込みフォームよりご連絡ください。


概要
http://www.archipelago.or.jp/outline/teshima-seminar.html




8/30(火)豊島ゼミ、午後開講します *終了しました

2016年08月12日


豊島ゼミ、8/30(火)の午後開講します。
豊島美術館が休館なので観光客も少なく、帰りの便を心配しなくていいので、
平穏な島の日常を感じてもらえると思います。

町営のレンタサイクルは火曜定休ですが、島の方が営むレンタサイクルは不定休です。
事前予約をおすすめします。
火曜日、午前中の見どころやランチなど、午後の豊島ゼミにご参加の際は
お気軽にお問い合わせください。



当事者から聞く豊島ゼミは、事前学習や予備知識は不要です。
少人数なので、わからないことはその場で聞きやすい雰囲気です。

私が初めて豊島に行き、有害産業廃棄物の不法投棄の場所を見た時は
廃棄物処理が進んでいる目の前で、
今も不法投棄が続いているような錯覚におちいりました。
それから私は豊島に通い始めました。

豊島事件の住民運動を率いたリーダーの一人、
石井亨さんが本を書いています。
石井さんは豊島ゼミの講師です。

「未来の森」
~豊島事件から地方議会へ この国の姿が見えてきた~
2007年刊
発行:農事組合法人てしまむら
著者:石井とおる

アーキペラゴで購入できます。
(Text:豊島ゼミコーディネーター 山下ナミ)



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次回の豊島ゼミ

実施日 :2016年 8月30日(火)
参加費 : 2,000円 (全て住民会議経費:資料代、バス代、ガイド料)
時 間 : 集合 13:50 豊島交流センター 
     解散 16:15 同上

※ 火曜日は豊島美術館などが休館のため、高松ー豊島の高速艇のダイヤが変わります。
  【行き】
  高松港発 13:05の高速艇が便利です。宇野港発 13:25の高速艇があります。
  土庄港からご参加の場合、集合時間は調整します。
※ 【帰り】
  家浦港 17:20発→高松港 17:55着
  家浦港 16:25発→宇野港 16:50着
  家浦港 17:55発→土庄港 18:30着
※ 事情により講師が代わる場合もありますことをご了承ください。

※ 高松-豊島のアクセスはこちらをご参考にどうぞ。

※ 豊島に前泊ならこちらをご覧ください。されたい方は民泊がおすすめです。

       
■お申込方法■
------------------------------------------------------------
・参加者名
・電話番号(当日連絡が取れる携帯番号など)
・当日移動の場合、どの港から?
------------------------------------------------------------
を明記の上
8月 25日(木)までに
◎NPO法人アーキペラゴ 
TEL:087-813-1001
Mail:info@archipelago.or.jp 
もしくはお申し込みフォームよりご連絡ください。


概要
http://www.archipelago.or.jp/outline/teshima-seminar.html



ガイドブックにはない豊島めぐり

2016年08月11日


瀬戸内国際芸術祭の夏期間、豊島(てしま)も観光客でにぎわっています。
豊島から帰る船、高松行きのチケットを買うために
30分前にはすでに長蛇の列。
回数券の私も、整理券をもらうのに並びます。

豊島でレンタカーを借りる手続きの最中、
お店の携帯電話は鳴りっぱなし。
レンタサイクルはありますか?の問い合わせです。
私はレンタカーを予約して来ました。

でも、火曜日はうってかわって凪のように静か。
豊島美術館などの休館に合わせて、
高松~豊島間の高速艇はダイヤが変わります。
唐櫃(からと)便もありません。
行きの船に乗る時、「帰りは整理券ですか?」と
船長に混雑ぶりを確認するくせもつきました。



豊島ゼミは、この混雑ぶりに8月の開講を保留にしています。
火曜日なら午後から開講できるかなと思いつつ…。

有害産業廃棄物不法投棄事件の現場、
いまは処理が進んでいる現場を視察するには、
廃棄物対策豊島住民会議(住民会議)に事前申込が必要です。

今日の明日では、視察ガイドの手配がつきませんが
県の施設見学はできます。約20分のビデオ鑑賞があります。



2015-7-18撮影



2016-7-14撮影

2枚の写真を見比べて、変化の違いをみつけることより、
その場に立って感じてほしいと思います。
見ることができるのは、今だけです。

豊島ゼミは、住民運動の組織「住民会議」のリーダーのひとり
石井亨さんを迎え、現場を視察します。
世界に類のない、現状回復。
ごみを無害化するという事業の性質。
豊島住民の闘い。

2017年3月末日で処理は終わると言われています。
処理が終わるとは、どういうことでしょうか。

豊島ゼミ、日程を調整します。
Text:豊島ゼミコーディネーター 山下ナミ



こころの資料館。四方の壁におさまらない住民運動の年表です。