アーキペラゴゼミ 豊島編

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アーキペラゴゼミ 豊島編

【募集】11月25日(日)豊島ゼミ

2012年11月08日

あっという間に晩秋、冬ももう間近ですね。

今月の豊島ゼミのご案内です。

自分や家族が暮らす愛する島に、突然全国から大量の有害廃棄物が持ち込まれた。頼みの県も議会も県警も助けてくれないことがわかり、自力で住民運動を始めた豊島住民。30年近くに亘る戦いの末に、絶望的と言われた行政の厚い壁を破り、勝利した。

全国ひろしといえども、権力に屈することなく勝利したケースは稀であり、最も保守的な県といわれた香川県にこのような誇り高い人々がいたことを、まずは、おなじ香川県に住む人に、戦った戦士の生の声を聴いてもらいたいと思って、毎月、ゼミを続けています。

住民が苦しい戦いをしている間もこの事件に関する香川県民の関心は低く、不法投棄をした業者を摘発したのも香川県警ではなく兵庫県警だったこと、共に戦い苦楽を共にした筆頭弁護士は香川県の弁護士ではなく大阪の弁護士だったこと、この事件に最も強い光を当てて世に知らしめたのは香川のメディアではなく、東京のテレビ局のキャスターだったこと、、そして、今、この事件をもっともはやい速度で忘却の彼方に押しやろうとしているのは、ほかならぬ香川県民のような気がします。


豊島事件は今日本で起きていることの縮図です。

この1年近くの間、ゼミには県外の方が宿を取って参加してくださることが続いています。
県内在住者であっても、それは他県から転勤してこられた方だったりします。
豊島のことに関心を持ってもらう方の範囲が他県にどんどん広がっていくことを喜んでいると同時に、引き続き一人でも多くの県民の方のご参加を心待ちにする次第であります。

また、昨日の豊島ゼミに参加くださった方の感想文です。
こうしたストレートなレポートをもらうと、やってて良かったなと感じることができます。

************************
【前々回の参加者からのレポート】

今日は私にしては珍しくちょっと長文です(笑)

高松の住民になって、ちょうど丸2年になろうとしています。
ただ香川についてはまだ知らないことばかり。そのことを今日痛感しました。

高松港から高速艇で1時間弱のところに「豊島(てしま)」という島があります。
通称「豊島問題」といい、非常に有害な産業廃棄物による公害で30年以上と
いう長い期間、島民が苦しめられてきたこと(いること)で有名な島です。

現在は香川県との間で公害調停が成立し、300億円という莫大なコストをか
けて、汚染土壌の処理作業が進んでいる最中です。
今日はその住民運動の筆頭で活躍されていた(いる)生き証人である砂川三
男さん(84)に直接お話を聞く機会に恵まれました(写真は砂川さんと実際の
シュレッダーダストを展示した模型)。

本来は行政(香川県)が監督すべき義務を放棄し、業者の犯罪行為を取り締ま
るべき警察(香川県警)さえ職務放棄をし、議会(土庄町長、町議会議員)まで
も知らぬフリをしていたおかげでここまで長引いたことは明らかです。

そして自衛のために自分たちが立ち上がるしかなかった住民に対して、「金が
欲しいんだろう」と言い放った知事(真鍋知事)、「彼らは気が狂っている」と蔑
んでいた県職員、事実を知ろうとさえせず手を貸すことはおろか知らぬフリを
決めていた香川県民たち。そして、この問題が知られたら今度は島の特産物
である農産物に対する風評被害…。

ただの被害者に過ぎず、助けを求めている自分たちがなぜここまで四面楚歌
に会い苦しまなければならないのか、そんな切なくも激しい感情が砂川さんの
言葉の端々から垣間見えました。そして福島原発はじめ、この問題と通ずるこ
とがこの国にはなんと多いことかとも。

来年2013年は瀬戸内芸術祭で島巡りをされる方もいらっしゃると思いますが
そんなことも頭の隅に入れながら豊島の地を歩いてみてはいかがでしょう。
今回のお話を主催したのはNPO法人「アーキペラゴ」というところです。興味の
ある方はどうぞ。
http://www.archipelago.or.jp/outline/teshima-seminar.html

最後に、調停後2周年に詠まれたという詩を転載させてもらいます。

******************

お天道様はみてまっせ

六年半にわたる公害調停
誰からともなく口をついて出る言葉
「お天道様はみてまっせ」
悪いことをして決して許されるはずはなく
そう「お天道様」だけは
本当のことを知っていると信じて歩み続けた

そして豊島の人はよく泣いた
涙は一生懸命汗して歩んだときひとりでに溢れてくる
そんな泣き虫に沢山の人が声援を贈ってくれた
「お天道様」は悪いことを許さなかった
「お天道様」は汗の数だけ涙をくれた
そして涙の数だけ喜びが溢れた
「お天道様」はいつも見ている

時々私たちは負けそうになる
ほんのちょっと「ずる」をしたい
だれも自分のことを分かってくれない
そんな心の隙間を「お天道様」は
固唾をのんで見守っている

汗が乾いたら泣き虫じゃない
でも、涙が乾くと
胸の奥が痛むのはなぜだろう
昨日は通り過ぎ
明日はまだこない
再び帰る今日もない
だから見えない明日にむかって歩き出す
泣きたいときは思いっきり泣けばいい

「お天道様はきっとどこかでみてまっせ」



今月のゼミ詳細:


実施日:2012年11月25日(日)

集合場所:  10時 豊島家浦港桟橋付近(高松からは9時7分発の高速艇が便利です。宇野からの直近の便は9時15分着になりますので、交流会館などで少しお待ち合わせいただくことになります。)
こちらの表をご参考になさってください。

参加費:3500円(内訳:2000円は住民会議へ資料代・バス代・ガイド料として、500円は午後からの授業料として、1000円は昼食代として)

スケジュール:
10時 砂川さんと桟橋で会う  現場へ出発(車)
12時すぎ 砂川さんの話終了
12時半~13時半 炎の料理人細川学による島の食材を使った昼ごはん&振り返り会@片山邸(泉屋)
14時~17時 石井ゼミ(檀山の頂上から縄文海進の頃までさかのぼり豊島をひも解き、水をテーマにレクチャーをしながら島中を回ります)
17時 家浦港解散


※ 高松豊島のアクセスはこちらをご参考にどうぞ。
※ 豊島に前泊されたい方は民泊がおすすめです。

(text by 栗生)

■お申込方法■
------------------------------------------------------------
・参加者名
・電話番号(当日連絡が取れる携帯番号など)
------------------------------------------------------------
を明記の上
11月 22日(木)までに
◎NPO法人アーキペラゴ 
T :087-811-7707  
M:info@archipelago.or.jp 
当日連絡先: 090-4336-3104(栗生)
もしくはお申し込みフォームより
ご連絡ください。


【募集】10月28日豊島ゼミ

2012年10月02日

朝夕寒いくらいの秋深い毎日です。

今週末の豊島ゼミのご案内です。

自分や家族が暮らす愛する島に、突然全国から大量の有害廃棄物が持ち込まれた。頼みの県も議会も県警も助けてくれないことがわかり、自力で住民運動を始めた豊島住民。30年近くに亘る戦いの末に、絶望的と言われた行政の厚い壁を破り、勝利した。

全国ひろしといえども、権力に屈することなく勝利したケースは稀であり、最も保守的な県といわれた香川県にこのような誇り高い人々がいたことを、まずは、おなじ香川県に住む人に、戦った戦士の生の声を聴いてもらいたいと思って、毎月、ゼミを続けています。

住民が苦しい戦いをしている間もこの事件に関する香川県民の関心は低く、不法投棄をした業者を摘発したのも香川県警ではなく兵庫県警だったこと、共に戦い苦楽を共にした筆頭弁護士は香川県の弁護士ではなく大阪の弁護士だったこと、この事件に最も強い光を当てて世に知らしめたのは香川のメディアではなく、東京のテレビ局のキャスターだったこと、、そして、今、この事件をもっともはやい速度で忘却の彼方に押しやろうとしているのは、ほかならぬ香川県民のような気がします。


豊島事件は今日本で起きていることの縮図です。

この1年近くの間、ゼミには県外の方が宿を取って参加してくださることが続いています。
県内在住者であっても、それは他県から転勤してこられた方だったりします。
豊島のことに関心を持ってもらう方の範囲が他県にどんどん広がっていくことを喜んでいると同時に、引き続き一人でも多くの県民の方のご参加を心待ちにする次第であります。

また、昨日の豊島ゼミに参加くださった方の感想文です。
こうしたストレートなレポートをもらうと、やってて良かったなと感じることができます。

************************
【前回の参加者からのレポート】

今日は私にしては珍しくちょっと長文です(笑)

高松の住民になって、ちょうど丸2年になろうとしています。
ただ香川についてはまだ知らないことばかり。そのことを今日痛感しました。

高松港から高速艇で1時間弱のところに「豊島(てしま)」という島があります。
通称「豊島問題」といい、非常に有害な産業廃棄物による公害で30年以上と
いう長い期間、島民が苦しめられてきたこと(いること)で有名な島です。

現在は香川県との間で公害調停が成立し、300億円という莫大なコストをか
けて、汚染土壌の処理作業が進んでいる最中です。
今日はその住民運動の筆頭で活躍されていた(いる)生き証人である砂川三
男さん(84)に直接お話を聞く機会に恵まれました(写真は砂川さんと実際の
シュレッダーダストを展示した模型)。

本来は行政(香川県)が監督すべき義務を放棄し、業者の犯罪行為を取り締ま
るべき警察(香川県警)さえ職務放棄をし、議会(土庄町長、町議会議員)まで
も知らぬフリをしていたおかげでここまで長引いたことは明らかです。

そして自衛のために自分たちが立ち上がるしかなかった住民に対して、「金が
欲しいんだろう」と言い放った知事(真鍋知事)、「彼らは気が狂っている」と蔑
んでいた県職員、事実を知ろうとさえせず手を貸すことはおろか知らぬフリを
決めていた香川県民たち。そして、この問題が知られたら今度は島の特産物
である農産物に対する風評被害…。

ただの被害者に過ぎず、助けを求めている自分たちがなぜここまで四面楚歌
に会い苦しまなければならないのか、そんな切なくも激しい感情が砂川さんの
言葉の端々から垣間見えました。そして福島原発はじめ、この問題と通ずるこ
とがこの国にはなんと多いことかとも。

来年2013年は瀬戸内芸術祭で島巡りをされる方もいらっしゃると思いますが
そんなことも頭の隅に入れながら豊島の地を歩いてみてはいかがでしょう。
今回のお話を主催したのはNPO法人「アーキペラゴ」というところです。興味の
ある方はどうぞ。
http://www.archipelago.or.jp/outline/teshima-seminar.html

最後に、調停後2周年に詠まれたという詩を転載させてもらいます。

******************

お天道様はみてまっせ

六年半にわたる公害調停
誰からともなく口をついて出る言葉
「お天道様はみてまっせ」
悪いことをして決して許されるはずはなく
そう「お天道様」だけは
本当のことを知っていると信じて歩み続けた

そして豊島の人はよく泣いた
涙は一生懸命汗して歩んだときひとりでに溢れてくる
そんな泣き虫に沢山の人が声援を贈ってくれた
「お天道様」は悪いことを許さなかった
「お天道様」は汗の数だけ涙をくれた
そして涙の数だけ喜びが溢れた
「お天道様」はいつも見ている

時々私たちは負けそうになる
ほんのちょっと「ずる」をしたい
だれも自分のことを分かってくれない
そんな心の隙間を「お天道様」は
固唾をのんで見守っている

汗が乾いたら泣き虫じゃない
でも、涙が乾くと
胸の奥が痛むのはなぜだろう
昨日は通り過ぎ
明日はまだこない
再び帰る今日もない
だから見えない明日にむかって歩き出す
泣きたいときは思いっきり泣けばいい

「お天道様はきっとどこかでみてまっせ」



今月のゼミ詳細:


実施日:2012年10月28日(日)

集合場所:  10時 豊島家浦港桟橋付近(高松からは9時7分発の高速艇が便利です。宇野からの直近の便は9時15分着になりますので、交流会館などで少しお待ち合わせいただくことになります。)
こちらの表をご参考になさってください。

参加費:3500円(内訳:2000円は住民会議へ資料代・バス代・ガイド料として、500円は午後からの授業料として、1000円は昼食代として)

スケジュール:
10時 砂川さんと桟橋で会う  現場へ出発(車)
12時すぎ 砂川さんの話終了
12時半~13時半 ランチ&振り返り会@片山邸(泉屋)
14時~17時 石井ゼミ(檀山の頂上から縄文海進の頃までさかのぼり豊島をひも解き、水をテーマにレクチャーをしながら島中を回ります)
17時 家浦港解散


※ 高松豊島のアクセスはこちらをご参考にどうぞ。
※ 豊島に前泊されたい方は民泊がおすすめです。

(text by 栗生)

■お申込方法■
------------------------------------------------------------
・参加者名
・電話番号(当日連絡が取れる携帯番号など)
------------------------------------------------------------
を明記の上
10月 25日(木)までに
◎NPO法人アーキペラゴ 
T :087-811-7707  
M:info@archipelago.or.jp 
当日連絡先: 090-4336-3104(栗生)
もしくはお申し込みフォームより
ご連絡ください。


【募集】9月23日豊島ゼミ

2012年08月30日

ようやく、秋らしい気持のいい気候となってまいりましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

8月は酷暑が予想されたためゼミをお休みしましたが、今月は23日に実施いたします。(すでに申し込みの方がいらっしゃるので)

にも関わららず、モタモタしてしまって、御周知がこんなに遅くなってしまいました。どうかお赦しください。


私がグズグズしていたため、午後ゼミの石井さんとランチ担当の細川さんも予定がはいってしまって、今回は、砂川ゼミと、うらら(住民会議議長浜中幸三さんの奥さんの料理)のお膳でのランチ(こちらもすごく美味しい)というスケジュールに変更となります。

先日ちらっと、砂川さんの口から「栗生さん、わし、ちょっとしんどくなってきたわー。もうゆるしてもらえんやろか」という言葉を聞いてしまったことを受け、砂川ゼミの今後の継続を少し考えはじめています。

「頭が枕から離れているうちはずっと」、という印籠もいい加減引っ込めるべきなのか、ずっとお願いし続けるべきなのか。。

いずれにしても、今回は、砂川さんが「あんたがおったらしゃべりぬくいが!」と嫌がられようが同行して、なんらかの形でビデオカメラを持ち込み、砂川さんの全身全霊での講義を、余すところなく撮影して記録したいと考えています。


私達がこの世からいなくなった後も、豊島にはこんな人がいた、豊島のために瀬戸内海のために、何年も何年もこんなに必死で戦った人たちがいた、ということをずっと後世に残すためにも。



今月のゼミの詳細です。



実施日:2012年9月23日(日)
集合場所:  10時 豊島家浦港桟橋付近(高松からは9時7分発の高速艇が便利です。宇野からは9時15分着になりますので、交流会館などで少しお待ち合わせいただくことになります。)
参加費:3000円
(内訳:2000円は住民会議へ資料代・バス代・ガイド料として、1000円は昼食代として)

スケジュール:
10時 砂川さんと桟橋で会う  現場へ出発(車)
12時すぎ 砂川さんの話終了
12時半~13時半 ランチ&振り返り会
           解散


この後豊島での滞在プランは、個別にご相談くだされば最大限対応いたします。

※ この日は、泉屋においては、HINAがお店をしてくれていますので、よろしければ是非覗いてみてください。

申込締切:9月22日(土) 正午

※ 高松豊島のアクセスはこちらをご参考にどうぞ。
※ 豊島に前泊されたい方は民泊がおすすめです。

(text by 栗生)


■お申込方法■
------------------------------------------------------------
・参加者名
・電話番号(当日連絡が取れる携帯番号など)
------------------------------------------------------------
を明記の上
9月22 日(土)正午までに
◎NPO法人アーキペラゴ 
T :087-811-7707  
M:info@archipelago.or.jp 
当日連絡先: 090-4336-3104(栗生)
もしくはお申し込みフォームより
ご連絡ください。


【お知らせ】8月の豊島ゼミはお休みです

2012年08月05日


2012年8月の豊島ゼミは夏休みを頂きお休みです。
連日つづく暑さに負けずまた9月の開講の準備です。
9月の日程が決まりましたらまたお知らせ致しますので
どうぞよろしくお願い致します。


【募集】7月22日豊島ゼミ 人に聞かれたら、香川県のことを、どこまで話せますか?

2012年07月02日

「人に聞かれたら、香川県のことを、どこまで話せますか?」


「大飯原発再稼働反対!」「子供を守れ」「福島をかえせ」、一番多い報告で20万人もの一般市民が首相官邸周囲を取り巻いて、シュプレヒコールをあげた昨夜の映像をご覧になりましたか。

自分の国は自分たちで守る。

2012年6月29日は、世界一品行方正でおとなしい「牧しやすい羊」といわれた日本国民が、「このまま今の政府と行政に頼っていたら未来はない!」と、自らの意思で誰の指示も受けずに、何の組織にも属せず、何の後ろ盾もないまま、本格的に動き出したことがはっきりわかった日でした。

同時に、「行政は、なんだかんだ言っても我々を守ってくれる」という、善良な日本人が多く持っていた役人性善説「オカミ」意識が一掃された一日でもあったように思います。

35年以上前に、否応なくもこのことに気付いて、みずからの意思で立ち上がった人たちが身近にいます。
先祖代々から受け継いだ豊かで美しい大切な島、豊島に、お金のために全国から産業廃棄物を受け入れて、豊島をゴミの島にしてしまいそうな男を「ちゃんと行政指導してほしい」と、最初は「オカミ」意識をもって行政を頼りに運動を始めた豊島住民です。


行政は、何もしなかったばかりか、男に「対価を支払って買うのであれば有価物であり、廃棄物ではない」と教え、企業から安価で買ったシュレッダーダストの何倍もの「輸送賃」をおなじ企業からもらって受け入れたゴミを豊島で最も美しい海岸にどんどん積み上げていくことになるきっかけを与えました。また、後日うその安全白書まで出して、何十年も豊島住民を苦しめました。豊島住民は血を吐きながら、泣きながら、それでも一歩一歩前に進みました。やがて「このまま行政を信じて頼っていてはだめだ!」と気づき、自力で何かをしようともがき戦い始めました。この真摯な姿に、中坊弁護士をはじめとする全国や世界の多くの心ある人が心を動かされて、行政の厚い厚い壁に穴をあけることができたのが、豊島住民運動です。
http://www.min-iren.gr.jp/syuppan/genki/158/genki158-06.html (全国民医連いつでも元気 2004.12 No.158より)

自分の島は自分たちで守る。

豊島住民会議の元議長で今年85歳の砂川三男さんに、長い戦いの当事者の一人としての話を直接聞く豊島ゼミを企画し、月1で実施し始めて(2007年12月にルビー商会の真部秀孝氏が主催し始めたときから数えると)、今年で5年目に突入しています。

ご高齢にも関わらず「こうして一人でもこの年よりの話を聞いてくれる人がいたら、わしは、枕から頭が離れているうちはいつでも住民運動の話をします」という砂川さんの言葉に甘えてずっとゼミを実施し続けて参りましたが、先日、ついに、「栗生さん、わし、もうそろそろこらえてもらえんやろか。。」と言われてしまいました。

私はすかさず「ダメです。まだ枕から頭が離れているんだから、お願いしますよ!」と強く返しましたが、「それが、もう枕にくっつっきょんよ」と。。 砂川さんの辛抱強いお人柄から考えると、よほどしんどくなってきたのかなと、思います。

それでも今月は無理をいってやってもらうことになりました。


毎回毎回が、最後のゼミだと思って、心してご案内します。

誰よりも、香川県に長く住んでいて、話を聞いたことがない人に、、是非聞いてほしい話です。

誰かに聞かれたら、香川県には、いろんな意味で本当に豊かな「豊島」という島と、そこに住むこんなにも誇り高く強くて我慢強く優しい人たちがいるんだということを、話してほしいのです。

香川県にはうどんしかないわけじゃない、そして、美味しい魚や野菜や果物、栗林公園や屋島などの名所旧跡だけじゃない、誰もが誇りに思っている美しい瀬戸内海と我が島を、未来のために苦しくても戦い続けた、我々の多くが見習って余りある人々がいるのです。


今月のゼミ詳細:


日 時:2012年7月22日(日) 午前10時 家浦桟橋付近集合(家浦へはそれぞれのご都合のよい方法でお越しください)

日 程:10時〜12時 砂川三男廃棄物豊島住民会議元議長のガイドによって、現場視察と豊島事件のおはなし
    12時〜13時  昼食 
    13時すぎ〜15時  石井とおる(豊島出身元県議)による「豊島の水と歴史をたどるゼミ」。檀山頂上に登り、太古の日本列島、縄文海進、豊島の形成などから、豊島の水を主役に悠久の歴史をたどり、今度は現在から未来の豊島に思いを馳せていただきます。
    15時すぎ  家浦港にて解散
            この後、豊島に残る方はお申し出くだされば、滞在プラン考えます。

参加費:3500円(視察費用2000円、昼食代1000円、午後ゼミ授業料500円)

※ 高松豊島のアクセスはこちらをご参考にどうぞ。
※ 豊島に前泊されたい方は民泊がおすすめです。

(text by 栗生)

■お申込方法■
------------------------------------------------------------
・参加者名
・電話番号(当日連絡が取れる携帯番号など)
------------------------------------------------------------
を明記の上
7月19 日(木)までに
◎NPO法人アーキペラゴ 
T :087-811-7707  
M:info@archipelago.or.jp 
当日連絡先: 090-4336-3104(栗生)
もしくはお申し込みフォームより
ご連絡ください。