アーキペラゴゼミ 豊島編

ホーム ›  プロジェクト › アーキペラゴゼミ 豊島編 › 【募集】7月22日豊島ゼミ 人に聞かれたら、香川県のことを、どこまで話せますか?

アーキペラゴゼミ 豊島編

【募集】7月22日豊島ゼミ 人に聞かれたら、香川県のことを、どこまで話せますか?

2012年07月02日

「人に聞かれたら、香川県のことを、どこまで話せますか?」


「大飯原発再稼働反対!」「子供を守れ」「福島をかえせ」、一番多い報告で20万人もの一般市民が首相官邸周囲を取り巻いて、シュプレヒコールをあげた昨夜の映像をご覧になりましたか。

自分の国は自分たちで守る。

2012年6月29日は、世界一品行方正でおとなしい「牧しやすい羊」といわれた日本国民が、「このまま今の政府と行政に頼っていたら未来はない!」と、自らの意思で誰の指示も受けずに、何の組織にも属せず、何の後ろ盾もないまま、本格的に動き出したことがはっきりわかった日でした。

同時に、「行政は、なんだかんだ言っても我々を守ってくれる」という、善良な日本人が多く持っていた役人性善説「オカミ」意識が一掃された一日でもあったように思います。

35年以上前に、否応なくもこのことに気付いて、みずからの意思で立ち上がった人たちが身近にいます。
先祖代々から受け継いだ豊かで美しい大切な島、豊島に、お金のために全国から産業廃棄物を受け入れて、豊島をゴミの島にしてしまいそうな男を「ちゃんと行政指導してほしい」と、最初は「オカミ」意識をもって行政を頼りに運動を始めた豊島住民です。


行政は、何もしなかったばかりか、男に「対価を支払って買うのであれば有価物であり、廃棄物ではない」と教え、企業から安価で買ったシュレッダーダストの何倍もの「輸送賃」をおなじ企業からもらって受け入れたゴミを豊島で最も美しい海岸にどんどん積み上げていくことになるきっかけを与えました。また、後日うその安全白書まで出して、何十年も豊島住民を苦しめました。豊島住民は血を吐きながら、泣きながら、それでも一歩一歩前に進みました。やがて「このまま行政を信じて頼っていてはだめだ!」と気づき、自力で何かをしようともがき戦い始めました。この真摯な姿に、中坊弁護士をはじめとする全国や世界の多くの心ある人が心を動かされて、行政の厚い厚い壁に穴をあけることができたのが、豊島住民運動です。
http://www.min-iren.gr.jp/syuppan/genki/158/genki158-06.html (全国民医連いつでも元気 2004.12 No.158より)

自分の島は自分たちで守る。

豊島住民会議の元議長で今年85歳の砂川三男さんに、長い戦いの当事者の一人としての話を直接聞く豊島ゼミを企画し、月1で実施し始めて(2007年12月にルビー商会の真部秀孝氏が主催し始めたときから数えると)、今年で5年目に突入しています。

ご高齢にも関わらず「こうして一人でもこの年よりの話を聞いてくれる人がいたら、わしは、枕から頭が離れているうちはいつでも住民運動の話をします」という砂川さんの言葉に甘えてずっとゼミを実施し続けて参りましたが、先日、ついに、「栗生さん、わし、もうそろそろこらえてもらえんやろか。。」と言われてしまいました。

私はすかさず「ダメです。まだ枕から頭が離れているんだから、お願いしますよ!」と強く返しましたが、「それが、もう枕にくっつっきょんよ」と。。 砂川さんの辛抱強いお人柄から考えると、よほどしんどくなってきたのかなと、思います。

それでも今月は無理をいってやってもらうことになりました。


毎回毎回が、最後のゼミだと思って、心してご案内します。

誰よりも、香川県に長く住んでいて、話を聞いたことがない人に、、是非聞いてほしい話です。

誰かに聞かれたら、香川県には、いろんな意味で本当に豊かな「豊島」という島と、そこに住むこんなにも誇り高く強くて我慢強く優しい人たちがいるんだということを、話してほしいのです。

香川県にはうどんしかないわけじゃない、そして、美味しい魚や野菜や果物、栗林公園や屋島などの名所旧跡だけじゃない、誰もが誇りに思っている美しい瀬戸内海と我が島を、未来のために苦しくても戦い続けた、我々の多くが見習って余りある人々がいるのです。


今月のゼミ詳細:


日 時:2012年7月22日(日) 午前10時 家浦桟橋付近集合(家浦へはそれぞれのご都合のよい方法でお越しください)

日 程:10時〜12時 砂川三男廃棄物豊島住民会議元議長のガイドによって、現場視察と豊島事件のおはなし
    12時〜13時  昼食 
    13時すぎ〜15時  石井とおる(豊島出身元県議)による「豊島の水と歴史をたどるゼミ」。檀山頂上に登り、太古の日本列島、縄文海進、豊島の形成などから、豊島の水を主役に悠久の歴史をたどり、今度は現在から未来の豊島に思いを馳せていただきます。
    15時すぎ  家浦港にて解散
            この後、豊島に残る方はお申し出くだされば、滞在プラン考えます。

参加費:3500円(視察費用2000円、昼食代1000円、午後ゼミ授業料500円)

※ 高松豊島のアクセスはこちらをご参考にどうぞ。
※ 豊島に前泊されたい方は民泊がおすすめです。

(text by 栗生)

■お申込方法■
------------------------------------------------------------
・参加者名
・電話番号(当日連絡が取れる携帯番号など)
------------------------------------------------------------
を明記の上
7月19 日(木)までに
◎NPO法人アーキペラゴ 
T :087-811-7707  
M:info@archipelago.or.jp 
当日連絡先: 090-4336-3104(栗生)
もしくはお申し込みフォームより
ご連絡ください。


コメント

blog comments powered by Disqus

最近のエントリー