アーキペラゴゼミ 豊島編

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アーキペラゴゼミ 豊島編

【募集】12月12日(木) 豊島ゼミ

2013年11月16日


 2007年、「シブヤ大学」のコーディネーターとして豊島を訪れた栗生みどりさんが、豊島の産業廃棄物不法投棄現場のガイドを務める砂川三男さん(85)に出会いました。住民会議の元議長 砂川さんの静かな鋭い語り口に「ハートを鷲掴みに」され、同じく砂川さんの話を聞いて、強い問題意識を持ったルビー商会の真部さんが2007年12月より「ルビーノススメ」(豊島ゼミの原型)を始めて2年間実施。その後、栗生さんがコーディネーターを引き継ぐ形で、2010年より、砂川さんを講師にした月1回のアーキペラゴの豊島ゼミが始まりました

 「頭から枕が離れているうちは、みなさんに乞われたら、私でよければいつでもお話をさせていただきます」と言ってくれた砂川さんが、「わしゃ、そろそろしんどくなってきたわ。もうゆるしてもらえんやろか」と言った、と聞いた、というなんともあやうい声が聞こえ始めた頃、ご本人が体調を崩されたこともあり、半年ほど豊島ゼミを休止していました。
 そんな砂川さんの引退発言を半ば強引に「枕元までいって話を聞かせてもらいます」と延長したのは、やはり栗生さんでした。さらに、豊島ゼミの連続3回参加者であった私も「1回だけ、豊島ゼミを再開してもらえませんか」と、たたみ込むようにお願いしました。そうして再開した11月の様子を、KSB瀬戸内海放送が取材、先ごろ特集で放送されました。

(特集タイトル)
豊島産廃不法投棄
語り継ぐ85歳元議長の“遺言”

 放送後、砂川さんへ電話をかけて「生きてんのか?死んだと思った」と言ったのは岡山にすむ砂川さんの古くからの友人でした。
 今回、取材してくれた喜多記者は「豊島事件は香川県にとって大変ナーバスな問題であることは承知しています。でも、風化しつつある今だからこそ、この問題の生き字引ともいえる砂川さんの言葉には、大きな力があると思います」と話します。
 栗生さんは「島に持ち込まれた膨大なゴミそのものの被害にまず泣き、次は全国に広がった風評被害のため修学旅行先で傷ついた中学生の話に泣いた豊島住民の、その時その時の気持ちを、静かで強い語り口で伝える砂川さんのお話から、産廃を通して豊島の入口に立った人たちにどうしても最初に聞いてもらいたい」と豊島ゼミを継続してきました。前回から私が新人コーディネーターを務めておりますが、砂川さんの豊島ゼミは一貫してぶれません。

 砂川さんが伝えたい“遺言”、ぜひ豊島事件の現場でお聞きください。

「やっぱりわしらが申し伝えて若い人に伝えていく責任がある。
60何年前の戦争を忘れ、水俣のことを忘れ、豊島を忘れ、
ややもしたら、福島のことまで忘れる国民じゃないかな。
それを忘れたらいかんと思う。
それがわしの責任か責務だと思うとります。」

(KSB瀬戸内海放送「KSBスーパーJチャンネル」11/14放送 特集内での砂川さんの言葉を引用)

(Text:山下ナミ)

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次回の豊島ゼミ

実施日 : 2013年12月12日(木)午後
参加費 : 2,000円 (全て住民会議経費:資料代、バス代、ガイド料)
時 間 : 集合 13:45 豊島家浦港桟橋 
     解散 16:30 同上

※ 高松港発13:05高速艇が便利です。宇野港からの直近の便は13時10分着になりますので、
  家浦港の豊島交流センター等でお待ちください。
※ 家浦港 17時20分発→高松港 17時55分着
※ 事情により講師が代わる場合もありますことをご了承ください。

※ 高松-豊島のアクセスはこちらをご参考にどうぞ。
※ 豊島に前泊されたい方は民泊がおすすめです。
       
■お申込方法■
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・参加者名
・電話番号(当日連絡が取れる携帯番号など)
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を明記の上
12月 10日(火)までに
◎NPO法人アーキペラゴ 
TEL:087-811-7707  
Mail:info@archipelago.or.jp 
もしくはお申し込みフォームより
ご連絡ください。


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