NEWSお知らせ

ホーム ›  お知らせ

ぜひ家族みんなで浜辺に遊びに行きましょう~!

2017年04月30日

ビーチコーミングを楽しむ様子

ビーチコーミングを楽しむ様子

なかなか海ごみに関心が向かないひとつの原因は、昔ほど人々が海に遊びに行かなくなったということもありそうです。釣りにしても海水浴にしても。香川県が取り組んでいる里海づくりの事業で、イベント時に県の方が参加者に「この一年、海に一度も遊びに行ったことがない人?」と問いかけると、7割ぐらいの人が手を挙げます。里海づくりのイベントに来てる人でこれですから、実際はほとんどの人が年に一度も海に遊びに行かないんでしょうね。

かと言って、いきなり釣りに行け、シーカヤックに乗れといってもどうしていいかわからないですから、僕は自然の中での遊び方を教えてくれる存在として「ガイド」が重要だと思っています。海ごみ対策の取り組みを進めている一方で、ガイドを養成して、ガイドが稼ぐことができる仕組みづくりにもチャレンジ中です。

いろいろある海でのアクティビティの中で、手軽でおすすめできて、大人も子供も魅力にはまるのは、漂着物のお宝探し、ビーチコーミングです。

我が家の子供たちは歩き始めたときからの筋金入りのビーチコーマーです。ちょっとお出かけしたときに浜風に吹かれて20分ぐらいお宝探し。楽しい想い出がいっぱいです。

ぜひ小さなお子さんいらっしゃる方は、遊具の揃った公園もいいですが、海水浴シーズン以外の静かな浜辺を目指してみるのはいかがですか?お子さんから目を離さないのは当然として、浜辺には残念ながら鋭利なガラス片や注射針なども落ちてることありますので、そこはお気をつけください。

というわけで、今は身長157cmになってしまった娘の丸々とした小さいときの写真を。完全にこの場を借りて親バカ炸裂です(笑)


きれいな貝殻がたくさんあるよ~!!

きれいな貝殻がたくさんあるよ~!!


私のお宝発見!!

私のお宝発見!!

☆一緒に活動してくれる仲間を集めのためにFAVVOにチャレンジ中!!☆


FAVVOにて仲間を募集中

FAVVOにて仲間を募集中

≪ビーチクリーンアップ催しの案内≫
「せとうちクリーンアップin田の浦」
5月27日 10時~12時 田の浦野営場に集合


ビーチクリーンアップ催し 会場案内

ビーチクリーンアップ催し 会場案内


一人あたり94gのごみが瀬戸内海の膨大な海ごみに

2017年04月29日

ビーチクリーンアップ後の集合写真

ビーチクリーンアップ後の集合写真


 瀬戸内海には年間、約3,000トンのごみが流入して海洋ごみになっています。これを瀬戸内海11府県の人口、3,176万人で割ると、一人あたり94gとなります。空の500mlのペットボトル3本分ぐらいです。

 わずか、一人あたり94gのごみが瀬戸内海の膨大な海ごみに繋がっています。これって、
「ごみを捨てないようにしましょう」で防げる数字でしょうか?僕にはほんの一部の悪意のある人の行為と、普通の一般人の不注意の積み重ねで簡単に達成してしまう数字だと思うんです。

 一方、一般廃棄物の中の人口系の廃棄物は、一人あたり年間255.5kg排出しています。
255.5kgと94g。率にして0.04%。値があまりに小さすぎて、個人が頑張っても限界がある数字です。本当は、使い捨てプラスティック製品を法律なり条例なりで規制をかけていく必要があるのでしょうが、それもすぐには難しい。

 今はそれに繋がるように、減らしてもライフスタイル低下にならない範囲の使い捨てプラスティック製品から使わないようにしていくことが、できることの第一歩なのかなと思います。

 ちなみに、瀬戸内海11府県の海岸清掃参加者は11万人。これは0.35%。つまり、200人に一人も海岸清掃に参加していないことになります。こっちもまだまだ増やす余地ありますね。

☆一緒に活動してくれる仲間を集めのためにFAVVOにチャレンジ中!!☆


FAAVOにて仲間を募集中

FAAVOにて仲間を募集中

≪ビーチクリーンアップ催しの案内≫
「せとうちクリーンアップin田の浦」
5月27日 10時~12時 田の浦野営場に集合


ビーチクリーンアップ催し 会場案内

ビーチクリーンアップ催し 会場案内


使い捨てプラスティック製品の廃絶?!消費者の選択が鍵

2017年04月26日

SCFメンバーのエコボトル 可愛いロゴ入り

SCFメンバーのエコボトル 可愛いロゴ入り


 4月6日の新聞等でも報道されてましたが、国連の「海洋会議」の宣言案に「深刻化するプラスチックごみによる海洋汚染を防ぐため、レジ袋や使い捨てプラスチックの廃絶を各国に求める。」ことになりました。

■使い捨てプラ製品廃絶を要求 ー 国連の「海洋会議」宣言案

「レジ袋」などと具体的に明示していることが大きな進歩です。

 これまでレポートにも書いてきましたように、海洋ごみの問題は、「拾う」「回収する」だけでは解決しません。かといって、「発生抑制」に向けた「啓発活動」で十分かと言うと、人の中には一定人数で不届き者が存在しますし、真面目な人でも知らない間にごみを発生している可能性がかなりあります。「突風でレジ袋が飛んでいった!」「持ってたはずのカップをいつの間にか落としてきた」などなど。社会の営みの中で一定量が流出ごみとして「発生」してしまうことはなかなか避けられない事実です。


プルタブからステイオンタブへの転換

プルタブからステイオンタブへの転換

 ですが、仕組みを変える、ルールを変えることで発生していたごみをゼロにする手段はあります。ひとつの例は、プルタブからステイオンタブへの転換です。80年代後半から急速にステイオンタブに切り替わったことで、プルタブ型の缶飲料は今ではほぼ見かけなくなりました。同時に、路上でも浜辺でもよく落ちていたプルタブも見なくなりました。
 これで誤飲していた動物はかなり救われることになりましたし、浜辺で裸足になってプルタブで足の裏を切ることもなくなりました。たまーーに、昔のがどこからかやってきて落ちてたりはしますけどね。


使われなかった  使い捨てお手拭き

使われなかった 使い捨てお手拭き

 転換することでなくなる流出ごみはまだまだたくさんあるはずです。国や自治体の力で規制を加えていくのもひとつですし、メーカーや流通業者が自発的な取り組みをすることに期待するのもひとつですが、一番大事なのは消費者の意識改革ではないでしょうか?今の海洋ごみの実態は消費者が選択して商品やサービスを受け入れてきた結果です。

 田舎でジョグなどしてるとよく落ちているのが上の写真のお手拭。川沿い走ってるとほんとよく落ちてます。僕の田舎の民度が低いだけかもしれませんが、瀬戸内海の浜辺でもたくさん流れ着いてます。ほとんどがコンビニやスーパーで配布されたものです。コンビニでお弁当やカップ麺買うと、お箸とともに頼んでもないのにくれますよね。消費者が望んだ結果のサービスです。これを「必要ありません」とレジ袋含めて断る人が増えればだんだんコンビニ側のスタンスも変わってくるんじゃないかなと思うんです。


破片化するプラスチック

破片化するプラスチック

 同じように、買い物時はレジ袋じゃなくてエコバッグを必ず持参する。ペットボトル飲料は買わずにマイボトルを持ち歩く。コンビニなどでホットコーヒーを買った時はプラスティックの蓋は使わない。とにかく使い捨てのプラスティック製品をできるだけ避ける・・・


 こういう消費行動をする人が増えることが、メーカーや流通業者の態度を変えて、国や自治体の政策に影響を与えるんだと思います。


 プラスティックごみは放置すると紫外線や波の影響で破片化し、回収がより難しいマイクロプラスティック化してしまいます。「拾う」では解決できない問題です。

と、ここまで長々書いてきましたが、そんな消費行動をする人が簡単に増えないことはよくわかっているのも事実で、なかなかつらい所です。みんな楽したいし、自分だけが率先してやることの虚しさもありますよねー。僕は会社経営をしていて、これだけ使い捨てプラスティックの利用はやめようと発言し、「自然との共生」を創業以来掲げて18年目ですが、今もオフィスのごみ置き場を見るとペットボトルがまぁまぁあります・・・。足元でこれですから、共感の輪がなかなか拡がらないのは仕方ありません。


けど、海に行くじゃないですか。美しい瀬戸内海の海。で、目を転じると大量の漂着したプラスティックごみがあるわけです。しかも使い捨てプラスティックごみが多数。そしてそれが太平洋などに流出してしまっている。

するとまた気持ちを新たにするんです。やっぱり声を出して、ひとりでも海に連れて行って遊んでもらって、気付いてもらわなくてはいけないなと。

☆一緒に活動してくれる仲間を集めのためにFAVVOにチャレンジ中!!☆


FAAVOにて仲間を募集中

FAAVOにて仲間を募集中

≪ビーチクリーンアップ催しの案内≫
「せとうちクリーンアップin田の浦」
5月27日 10時~12時 田の浦野営場に集合


ビーチクリーンアップ催し 会場案内

ビーチクリーンアップ催し 会場案内


水田で使われたポリエチレン製の肥料カプセルが大量に海に流出している現実

2017年04月25日

この漂着物は何だろう?

この漂着物は何だろう?


上の、まったくピントが合ってない(汗)写真はなんだと思いますか?高松市の屋島近辺の浜辺で拾ってきたものです。直径は2,3mm。パッと見は砂粒や草の実の殻と見分けつかないのですが、目が慣れてきたら大量に見つかります。屋島の浦生海岸なら1平方メートルに100個は見つかるんじゃないですかね。

さて、これはなんでしょう?ってタイトルに答え書いてますね。


徐放性肥料カプセル(被覆肥料カプセル)

徐放性肥料カプセル(被覆肥料カプセル)

 これは、「徐放性肥料カプセル(被覆肥料カプセル)」と言いまして、化学肥料をポリエチレンなどのプラスティックでコーティングしたものです。稲作では大量に利用されていますが、家庭菜園などでも使われています。

一般社団法人JEANさんのサイトのごみ辞典から引用させてもらいます。

「レジンペレットによく似た2〜3mm程の球状の粒。中空で、指で押すとつぶれる。白、グレイ、黄褐色などがあり、草の実や生物の卵の殻のようにも見える。材質の多くはポリエチレンで、化成肥料をコーティングし、作物の生育にあわせてすこしずつ中の肥料が溶け出す仕組みになっている。化成肥料を直播すると、すぐに水にとけて流れてしまうため、コーティングによって肥料の無駄と追肥の手間を省くもの。日本では昭和52年ごろから稲作用を中心に、野菜や果樹、園芸用などに使用されている。」


 二枚目以降の写真は昨年、近所の水田で撮影したものですが、長年使用してきた徐放性肥料カプセルが、大量に水田の中にもたまっていて、これが田起こしされて表面に出てきて、水を張ったところに浮いている様子です。これらが水を抜いたり、雨でオーバーフローした時に川に出て、海に流出します。

 生分解性の肥料カプセルも増えてはいますが、分解されない徐放性肥料カプセルは、さらに破片化が進み、目に見えないサイズとなり、マイクロプラスティック問題の一因となっていきます。環境省のレポートも出ていましたが、特に閉鎖的な水域では過去に使われていたPCBなどの有害物質を吸着して高濃度化し、それを小魚が誤食している現実も。


徐放性肥料カプセル(被覆肥料カプセル)

徐放性肥料カプセル(被覆肥料カプセル)

 先日のカキ養殖用パイプもそうですが、お米などの主食にさえ、美味しく食べている食材の背景には大量に流出しているプラスティックごみの問題があります。しかも回収がほんと困難なマイクロプラスティックのごみたち・・・。
有害物質を吸着して小魚に食べられ、それを大きな魚が食べて、その先には人間の胃袋へ。科学的なアプローチがまだまだ足りないですし、健康被害の報告はありませんが、有害物質が口に入るルートになっていることは現実です。

どうしていけばいいんでしょうねぇ・・。

☆一緒に活動してくれる仲間を集めのためにFAVVOにチャレンジ中!!☆


FAAVOにて仲間を募集中

FAAVOにて仲間を募集中

≪ビーチクリーンアップ催しの案内≫
「せとうちクリーンアップin田の浦」
5月27日 10時~12時 田の浦野営場に集合


ビーチクリーンアップ催し 会場案内

ビーチクリーンアップ催し 会場案内


ドングリランドクリーン作戦に参加してきました!

2017年04月24日

ドングリランドクリーン作戦 集合写真

ドングリランドクリーン作戦 集合写真


 4月2日日曜日に、高松市南部の西植田町にあるドングリランドにて開催されたクリーン作戦に参加してきました。2000年に始まったドングリランドのクリーン作戦。当時は不法投棄された粗大ごみがそれこそ山のようにあって、重機も繰り出しての大掛かりなものでしたが、回を重ねるにしたがってごみの量も減ってきて、パッと見た感じでは美しい里山風景が維持できています。ごみの問題は継続がほんと大事ですね。

 そんな17回目のクリーン作戦。上の写真を見ていただいたらわかるように、主力部隊は普段「森のようちえん」や未就学児向けイベントの「お山歩隊」の子供たちとそのパパ、ママ。どうしても子供たちに手がかかるので、今日はのんびりした春のイベントになりそうやなぁ・・・と考えていた僕は浅はかでした・・・。


ごみを拾う子どもたち

ごみを拾う子どもたち

 道端のごみはそんなにないんですが、県道から目を下にやると不法投棄されたごみが散乱してます。森の奥のほうにはかなり古い年代のごみも埋もれていそう。そんな急斜面を前にして、大人でも怯むところを、3歳、4歳の子供たちががんがん登ったり下ったり、ごみめがけて突進!(ちゃんと安全管理はしています)


クリーン作戦の様子

クリーン作戦の様子

 さすが、0歳児から毎日のように森で遊んでるので、足腰の使い方が上手い。あと感動したのが、僕なら自分の子供に「ほら、次はこっちの木に掴まって、足はここに置いて・・・」などと口出ししてしまうところを、森のパパ、ママたちは、にこにこ見守るだけで自分たちは自分たちで戦闘力高くごみを拾いまくってます。


回収したごみ

回収したごみ

 1時間ちょっとで予想以上の大量のごみが回収できました!

ここは高松市東部を南北に流れる春日川の源流域。

 放置しておけば特にプラスティックごみは何年もそこに存在することになります。そして、台風などの大雨の時に下流に下り、海に流出します。美しいごみのない森を維持することは、川や海、そして鳥などの地球の仲間たちを救うことに繋がっています。

 不法投棄をさせない仕組みづくりとともに、そこにあるごみを回収する努力も継続しないといけません。森でも川でも街でも海でも、チャンスがあればクリーンアップを進めましょうぞ!


作業後のしっぽくうどん

作業後のしっぽくうどん

 いっぱい動いたあとは、美味しいふるまいのしっぽくうどんをいただきました。野菜たっぷりでめちゃくちゃうまい。


しっぽくうどんを食べる子どもたち

しっぽくうどんを食べる子どもたち

 たくさんごみ拾って達成感たっぷりのちびっこたちも、美味しくしっぽくうどん、いただきまーす!

☆一緒に活動してくれる仲間を集めのためにFAVVOにチャレンジ中!!☆


FAAVOにて仲間を募集中

FAAVOにて仲間を募集中

≪ビーチクリーンアップ催しの案内≫
「せとうちクリーンアップin田の浦」
5月27日 10時~12時 田の浦野営場に集合


ビーチクリーンアップ催し 会場案内

ビーチクリーンアップ催し 会場案内