香川漆芸のおはなし

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香川漆芸のおはなし

彫漆展 第2回ギャラリートーク

2014年08月22日

彫漆展 第2回ギャラリートークの解説者は石原雅員氏。
石原氏は、香川県漆芸研究所を修了後、重要無形文化財保持者(人間国宝)の
音丸耕堂氏の内弟子に入りました。

全国規模の展覧会に作品を出品される一方で、
普段の暮らしの中で使われる漆芸品も作られています。

お話の中で、参加者の興味を大きくひいたことの一つ。
漆の器で日本酒を飲むと、ガラスや陶器のものより
断然、味がまろやかになるそうです。

うーーん、気になります。
ということで、ただいま、普段の暮らしの中で使える
日本酒用の漆のグラスを探しているところです。

第2回ギャラリートーク、詳しくはこちらをどうぞ。



石原氏作成の杯。
カップ部分はオリーブの木、脚部分は堆漆。
堆漆とは、漆のみで作られたもの。


香川県漆芸研究所 オープンキャンパス

2014年08月17日

7月30日、平成27年度香川県漆芸研究所研究生・研究員の募集に向けて、
オープンキャンパスが開催されました。
詳しくは、こちらを。

8月20日、第2回オープンキャンパスが開催されます。
香川漆芸に少しでも興味関心をお持ちでしたら、この機会にご参加ください。
オープンキャンパスの申込方法は、こちらをご覧ください。



彫漆展第3回ギャラリートーク

2014年08月07日

香川県漆芸研究所(香川県文化会館内)で開催中の「彫漆展」。
第3回ギャラリートークが明後日9日に開催されます。
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●日時
8月9日(土) 13:30~ 解説者 松原弘明氏
●参加方法等
当日、直接香川県文化会館1階の漆芸ホールへお集まりください。
所要時間は約30分間で参加料は無料、申込は不要です。
解説者は変更となる場合があります。
●主催・問い合わせ
香川県漆芸研究所 電話 087-831-1814
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作家から、作品がうまれるエピソードなどを直接伺えるのは楽しいものです。
第1回の様子はこちらをご覧ください。


じっくりご覧いただきたい作品ばかりですが
特に音丸耕堂氏の「彫漆延齢草菓子器」は、おすすめです。
花の中心部は、みればみるほどため息が出てきます。


「堆漆柿香合」は漆のみで作られています。
柿の特徴をとらえた、スッキリしたデザイン。何度みても見飽きることがありません。


香川県漆芸研究所 オープンキャンパス開催間近

2014年07月16日

香川県漆芸研究所では、重要無形文化財保持者(人間国宝)の漆芸技術、江戸末期から香川伝わる3技法(蒟醤・存清・彫漆)を保存するため、後継者を育成しています。
第1回修了者(1957年<昭和32>)から現在までの修了者は410人。

毎年11月頃行う次年度の研究生・研究員の募集に向けて、オープンキャンパスが開催されます。香川漆芸に興味・感心のある方、この機会に参加されてみてはいかがでしょう。

▶香川県漆芸研究所 オープンキャンパス

1 開催日時
平成26年7月30日(水)、8月20日(水)
午前の部  9:00~12:00 午後の部 13:00~16:00

2 開催場所
香川県漆芸研究所 高松市番町一丁目10番39号(香川県文化会館内)

3 対象者
研究生・研究員として入所を検討している人、保護者など

4 実施内容
・研究所概要説明
・実習内容・課題作品の説明
・施設、実習見学
・彫り体験 など

5 参加方法 
開催日の前日までに参加予定者の住所、氏名、電話番号、 参加希望日の午前、午後の別を電話、FAX又はEメール によりお知らせください。

6 問い合わせ・申込先
香川県漆芸研究所
電 話 087-831-1814
FAX 087-831-1807
Eメール shitsugei@pref.kagawa.lg.jp



「彫漆展」第2回ギャラリートーク

2014年07月03日

2014年07月03日
香川県漆芸研究所で開催中の「彫漆展」。
ギャラリートーク2回目が開催されます。
一回目に参加して、観賞するだけでは伝わらない魅力を発見できました。

「彫漆展」ギャラリートーク
日時:7月5日(土)13:30〜 30分程度
場所:香川漆芸研究所(香川県文化会館内)

前回のお話では、展示作品についてはもちろん、
漆を塗ってしまうと全くわからなくなってしまう下地づくりのお話しや
人間国宝の音丸耕堂氏のエピソードなど、興味深いものでした。

漆のものを、温度や湿度の違う外国へ持っていくと
くるったり、ゆがんでしまうと話を聞きますが、
これは、下地作りがしっかりとされていないことが原因の一つのようです。

松田権六(1896-1986)という漆の神様と言われる人が、
かつて、サハラ砂漠に作ったものを一ヶ月持っていきましたが、
くるうことはなかったというお話にも、ワクワクしていました。

というのも、松田権六氏の「うるしの話」を読んだばかりで、
すっかりファンになっていたものですから・・・。
46年前に出版された本ですが、今読んでも考えさせられることばかりです。


下地を全て木でつくると、くるわないようにするために、
どうしても分厚く重いものになってしまいます。
そこで、底や蓋の部分に、竹などを編んだものを使います。
竹は物差しに使われるように、伸縮が少ないものです。
一枚だけでは片方にもどろうとするので、2枚重ねて使います。
そして、この上に綿よりも強い麻布を何枚もはり重ね、
下地をしっかりと塗り、仕上げることで、
強くて軽いものが仕上がります。

華やかな作品も、この下地づくりがきちんとされているからこそ。
見えない部分にも香川漆芸の魅力がたっぷりありました。

「彫漆展」ギャラリートーク、おでかけくださいね。

日時:7月5日(土)13:30〜 30分程度
場所:香川漆芸研究所(香川県文化会館内)