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ビーチクリーンアップリーダー育成講座を行いました!!

2018年02月19日

2月18日日曜日 香川県主催の「ビーチクリーンアップリーダー育成講座」のお手伝いを行いました。
講師として、一般社団法人JEANから小島あずさ氏を招いて最新の海ごみ事情や取組み、ICC(国際海岸クリーンアップ)、マイクロプラスチックの調査方法について受講生の方々と一緒に話を聞きました。


海ごみって何?


はじめに、海をめぐるごみはどこから流れてきて、どこへ流れていくか、海ごみの問題について多くの写真や活動事例を用いて説明いただきました。
海ごみ問題は、国境がない、生物への影響、水産品への影響などがあり、最近の認識としては「海ごみ問題⇒プラスチック問題」となっており2016年の世界経済フォーラム(ダボス会議)でもその対策が急務として取り上げられているようです。
プラスチック問題の中で、プラスチックが小さな破片となってその個数が増え続けているのがマイクロプラスチック問題です。
「海のプラスチックごみの量は2050年までに重量ベースで魚の量を上回る」との予想にはビックリです。


国境を越える海ごみ(生き物の体内から出てきたプラスチック)

プラスチックごみはどこへ行く?

午前の講座の後半は、マイクロプラスチックの分類体験。
海岸から採取した5mm以下のごみの中にはどのようなマイクロプラスチックがあるかをピンセットを使って分けていきます。
分けてみると、硬質プラスチックの破片や袋の破片、人工芝、繊維状のものなどがあり、思っている以上に多くのプラスチックや種類があることに気づきました。
また、どの参加者も「これら破片化して小さくなったものを回収するのはすごく大変!!」と認識があり、破片化する前に拾うことや原因となるごみを出さないようにする発生抑制の重要性に気づいてもらえました。


マイクロプラスチックの分類体験(説明)

夢中になって分けています!!

分けたマイクロプラスチック

午後からは、海岸へ行きICC(国際海岸クリーンアップ)の実施方法やマイクロプラしチックの採取方法についての実習でした。
ICCの調査方法は、はじめに海岸にある漂着ごみを参加者全員で採取し、その後ICCカードにある項目に分類しながら個数を数えます。
参加者同士、話をしながら協力して集めたり個数を数えたりするのもこの手法の楽しさの1つです。
今回、トップ3で多かった項目はプラスチックシートや袋の破片、タバコフィルター、硬質プラスチック破片でした。


海岸でクリーンアップ実習


ICC手法を使ったクリーンアップの説明


漂着ごみを分類

ICCデータシートへチエック

多かった蒸着ごみを発表

マイクロプラスチックの採取方法は、決まった範囲の表層の砂を取って、水の中に入れ、水より比重が軽く浮いてくるプラスチックを網で採取します。
きれいだと思っていた砂の中に想像以上に多くのプラスチックが浮いてくるのを見て参加者は驚いていました。


マイクロプラスチックの採取方法紹介

水に浮くマイクロプラスチック

最後、参加者からは「楽しく海の環境を知る活動ができた。普段は山の環境の話をしているが、今後は海の話も含めて周りの人にも伝えたい。」などの感想がありました。
参加いただいた皆さんありがとうございます。

引き続き、モニタリング調査を実施しますのでこちらもよろしくお願いします。
○2月25日(日) 土器川&沙弥島

○3月11日(日)春日川&浦生海岸調査


集合写真